ツシマヤマネコ野生順化ステーションについて
ツシマヤマネコ野生順化ステーション(以下、ステーション)は、ツシマヤマネコの野生復帰の技術開発を行う施設です。野生復帰とは、「生息域外におかれた個体を自然の生息地(過去の生息地を含む)に戻し、定着させること」です。対馬南部の下島では、1980年代前半から2000年代後半にかけてツシマヤマネコの生息が確認されない状態であったことなどを背景として、野生復帰及びその技術開発の中核施設として2012年度から2014年度にかけて、ステーションが整備されました。哺乳類の野生復帰は国内では前例がないため、ステーションでは野生復帰の準備段階として野生復帰のための技術(野生順化訓練の内容、能力の評価の仕方など)の開発を進めています。
施設の概要
- 総面積
- 約7ha
- 野生順化ケージ
(6ケージ) - 野生復帰のための訓練を行う施設です。各ケージに、半屋外の飼育施設である管理区域を整備しています。
- 拠点施設
- スタッフが常駐する調査研究棟と、治療室・検疫室等を備えた一時収容棟があります。
ストレス等の悪影響を極力避けるため、ステーションは原則として非公開としておりますが、教育や実習等を目的とした見学を受け入れています。また、子供向けの環境学習プログラム(ヤマネコ教室)も実施しています。隣設する龍良山麓自然公園センターでは、ステーションの取り組みを紹介するブースを設けており、野生順化ケージの中の様子や、野生順化訓練をするツシマヤマネコの動画などがご覧いただけます。ステーションを活用する調査研究者の積極的な受け入れを行っていますので、関心のある研究者の方は下記までご連絡ください。なお、見学・調査研究等の受け入れについて、必ずしもご希望に添えない場合もございます、予めご了承ください。
マップ
お問い合わせ先
- ツシマヤマネコ野生順化ステーション
- 〒817-0154
長崎県対馬市厳原町豆酘字西竜良1249
TEL 0920-57-0101