全島の大半が民有地である対馬において、生息環境の保全、改善等、ツシマヤマネコの保護増殖事業を推進するためには、住民の理解、協力が必要不可欠であり、特に地域産業との共存が求められます。ツシマヤマネコと共生する地域社会の実現を目指して、ツシマヤマネコの保護と経済の活性化や地域振興の両立するための取組を支援しています。
舟志の森づくり
舟志にある住友大阪セメント株式会社が所有する約16haの森林(以下、「舟志の森」)において、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の野生生物の生息環境を保全し、人と自然が共生するモデル林の確立を目的とした活動が行われています。
佐護ヤマネコ稲作研究会
減農薬や化学肥料の使用を抑えることで、生き物に配慮した米づくりを行なっており、毎年生き物調査やビオトープづくりをはじめとする活動を実施しています。
内山盆地の里やまねこ会
ツシマヤマネコと共生する地域社会づくりを実践していく団体として、2012年に発足しました、やまねこ会は、「里山の暮らし」を豊かにすることにより、ツシマヤマネコの生息環境となる雑木林や農地を維持・再生していくことを目指しています。活動の一つとして、内山地区で作られた炭を使い、「ツシマヤマネコ脱臭炭」の製作・販売をおこなっています。